新年のあいさつ
特別養護老人ホーム
沼 木 敬 寿 園
施設長 金澤 忠次
地域密着型施設として「沼木敬寿園」が果たすべき役割について
~地域貢献、人材育成、魅力ある介護をめざして~
新春お慶び申し上げます。
平成23年4月にスタートした沼木敬寿園は、お陰さまで開設してから今年で5年目を迎えることになります。日頃からのご支援とご協力ほんとうにありがとうございます。これも一重に、地域の皆様方からのお力添えがあればこそと、感慨深いものがあります。
さて、昨年度はマイナス2.27%と介護報酬の大幅な引き下げが行われたことはご承知のとおりですが、厳しい削減となった現実と向き合い、サービスの質の低下とならないよう耐え忍んだ年でもありました。
平成27年度の介護保険改定の年にあたり、その主な内容は、報酬単価の引き下げをはじめとして、一律1割であった自己負担割合が一部のご利用者を対象に2割負担となりました。また、特養ホームのご利用が原則要介護度3以上と中重度要介護度に限定されました。一定の要件の下に要介護度1~2の方々の特例入所は認められますが様々な課題も存在します。
魅力ある介護現場と人材育成をめざして
一方、高齢者福祉施設は3K職場の代表格のような宣伝が気になりますが、退職した職員の補充ができず、職員が集まらないという深刻な問題も抱えています。そのため魅力ある介護現場とするために何が必要か、働きやすい職場環境をめざし、ハード・ソフト面から改善すべき課題が沢山あります。
その中でも、私たちのサービスの特性については、対人サービスなるがゆえに形は残らないものがあります。だからこそサービスの提供者として人材を如何に育てていくか、育成していくか、ということが問われています。
施設に目を向けますと、例えば5S活動の推進をはじめ、過重労働防止対策など関係委員会を中心に具体策を取り決め実践していることが挙げられます。介護現場における専門的な知識や技術ばかりでなく、自ら考え自ら実行するという積極的な判断力、さらには、それに対して課題を克服しながらも前向きに取り組む力など、専門職としてのほんとうの基礎を身に付けることが求められます。
介護力向上委員会や研修委員会による研修の他に、日常業務の場を常に学びの機会と捉えて研鑽しながら、プロとしての自覚の下に職員自身が自らのサービスに対し誇りがもてるよう職員の育成を図っていきたいと考えています。
地域社会との連携と地域貢献をめざして
3年前から、地域運営推進会議(地域運営推進委員)を設けて地域との交流窓口を明確なものとしました。また、地域の運営推進委員を核として、サービスの質の評価などを受けながら、地域社会との連携の在り方などもご議論いただき、適正な施設運営に努めています。
そんな中、私たち福祉施設が持っている人材や情報を地域で活用していただくために、沼木敬寿園「はつらつサロン」との名称で、口腔ケアや地域おける認知症サポーター養成講座などを企画させていただき様々な活動に取り組んでいます。
今後も介護保険制度の見直しが予想されますが、地域密着型の高齢者福祉施設の役割を自覚し、より質の高いサービスの提供と地域貢献をめざします。そして、しっかり前を見据えて、ひとつひとつの課題克服を図りその使命を果たしていきたいと考えています。
むすびに、地域と共に歩める活動をテーマに、魅力ある介護現場の構築と人材育成を行い、その使命を果たすべく前進し続けることを申し上げて年頭のご挨拶といたします。
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